<低炭水化物ダイエット>のメリットとデメリットとは?
即効性のあるダイエット方法として、根強い人気を誇る〝低炭水化物ダイエット〟。
しかし、その一方で健康を害する危険があると専門家が警鐘を鳴らすなど、「結局のところ、低炭水化物ダイエットはやるべき?やめるべき?」と、多くの方を悩ませています。
そこで今回は、低炭水化物ダイエットのメリットとデメリットを調べてみました。
■低炭水化物ダイエットとは?
低炭水化物ダイエットとは、炭水化物を制限するダイエット方法です。炭水化物を全く摂らない炭水化物抜きダイエットとは異なり、一日の総摂取量を抑えるダイエット方法となっています。
そもそも炭水化物は、三大栄養素の一つとなっており、必ず摂取する必要のある栄養素です。そのため「低炭水化物ダイエットでは、パンやご飯は食べちゃダメなんでしょ?」というのは間違いです。低炭水化物ダイエットでは、パンもご飯も量を守れば食べてもOKなのです。と言うか、食べないと体を壊す原因となってしまいます。
では、なぜ炭水化物を制限することでダイエットになるのでしょうか。
炭水化物は、私達が一日の摂取するカロリーの約半分を占めています。つまり、炭水化物を制限することで、必然的に摂取カロリーを抑えることができるのです。さらに、摂取カロリーが減ると、体内に蓄積されている脂肪を燃焼してエネルギーに換えるため、体脂肪の減少も期待できます。
また、炭水化物は糖質と食物繊維の総称です。近年になり、三大栄養素の中で唯一糖質だけが血糖値を上げる、ということがわかっています。
血糖値が上がると、血中の糖を処理しようと膵臓からインスリンの分泌が行われますが、インスリンには余分な糖を脂肪として蓄える働きもあるため、炭水化物の割合が多い食事をするとそれだけ太りやすくなってしまいます。
このようなことから、炭水化物の摂取量を抑える低炭水化物ダイエットは、ダイエット効果が高いと考えられています。
■低炭水化物ダイエットのメリットとは?
低炭水化物ダイエットは、炭水化物の摂取量を制限するだけなので、従来のダイエットのようにたんぱく質や脂質に含まれるカロリーを気にする必要がありません。
そのため、お肉やアルコールなどを摂取しても問題ありませんし、なおかつ糖質以外ならお腹いっぱい食べてもよいため、ダイエットに付き物の空腹感と戦う必要がありません。
(ただしアルコールの場合は、糖質オフのものに限ります)
あれもダメ、これもダメが当たり前なダイエットにおいて、炭水化物の摂取量のみを気にするだけなので面倒なカロリー計算の必要もないので、気軽に続けられるというのもメリットと言えるでしょう。
■低炭水化物ダイエットのデメリットとは?
体内に入ってくる炭水化物の量が減ると、体脂肪を燃焼させてエネルギーを生み出します。この時、ケトン体という物質が発生するのですが、ケトン体は強い酸性のため、口臭や体臭がキツくなる傾向にあると指摘されています。
また、体脂肪が少なくなれば筋肉も燃焼させてエネルギーに換えますが、筋肉が減ると基礎代謝が落ちるため、結果として痩せにくい体になってしまうことも考えられます。
さらに、脳にとって唯一エネルギーになるのは糖分だけです。その糖分が減ることで、集中力が切れやすくなり、疲労が溜まりやすくなります。この状態が長く続くと、うつ病を発症する可能性もあると言われていますし、炭水化物を制限する代わりにたんぱく質や脂質の摂取量が増えるため、動脈硬化や高血圧などの病気になりやすくなるとも言われています。
<まとめ>低炭水化物ダイエットならギリギリいい!
元々、低炭水化物ダイエットはお肉が主食であるアメリカが発祥ということもあり、アメリカ人の体質には合っているものの、お米を主食とする日本人には合いづらいとも言われています。
このため、いきなり食事から一切の炭水化物を抜くという方法は絶対に止め、少しずつ体調を見ながら減らしていくようにしましょう。